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相続した家を売るとき、最初に悩むのが売り出す値段です。査定額、相続税の評価額など、値段がいくつも出てきます。兄弟で希望の値段が違うこともあります。この記事では、売値の決め方と、意見が割れたときの考え方を説明します。
このページのポイント
- 査定額も相続税の評価額も、そのまま売れる値段ではありません。
- 相続税がかかるかどうかで、高めに挑戦するか手堅くいくかが分かれます。
- 相続人で意見が割れたら、納得する形を優先し、基本は高い方の希望で売り出します。
1. 家には値段がいくつもある
相続した家には、次のような値段があります。
| 値段 | 何のための値段か |
|---|---|
| 査定額 | 不動産会社が「今売ったらいくらか」を見積もった値段 |
| 相続税の評価額 | 相続税を計算するための値段。土地は路線価などで計算 |
| 固定資産税の評価額 | 固定資産税を計算するための値段 |
| 売り出し価格 | 実際に広告に出す値段 |
| 成約価格 | 実際に売れた値段 |
路線価とは、道路に面した土地1㎡あたりの値段です。国税庁が毎年公表します。相続税の評価額は、売れる値段と同じとは限りません。売り出し価格は、査定額を参考に、売り主が決めます。査定の受け方は「三鷹市の不動産査定」をご覧ください。相続税の評価額の調べ方は、「相続した土地の評価額の調べ方|路線価図の見方」をご覧ください。
何社かの査定書を見比べるときは、査定書の見方が参考になります。
2. 相続税がかかるかどうかで、攻め方が変わる

当社では、相続税がかかるかどうかで売り方を分けて考えます。高めの値段に挑戦するか、手堅い値段でいくかです。
相続税は、遺産が基礎控除を超えるとかかります。基礎控除は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」です。申告と納税の期限は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。
相続税がかかり、手元のお金で払えない場合は、期限に合わせて売ることになります。時間に限りがあるので、手堅い値段を考えます。売る以外の納め方があるかもしれないので、税理士の先生に確かめます。相続税がかからない場合は、期限に追われにくくなります。その分、高めの値段に挑戦する余地があります。相続税がかかるかどうかの線引きは、「家に相続税はかからない?|基礎控除の考え方」をご覧ください。
3. 相続人で意見が割れたとき
兄弟で「もっと高く」「早く売りたい」と意見が割れることがあります。当社では、全員が納得する形を優先します。そのうえで、基本は高い方の希望の値段で売り出します。
売って代金を分ける方法は「換価分割とは|相続した家を売って代金を分ける流れと名義の付け方」をご覧ください。家を1人が引き継ぐ場合の値段の決め方は、「代償分割とは|家を1人が引き継ぎ、ほかの相続人にお金を払う方法」をご覧ください。話し合いそのものがまとまらないときは、弁護士の先生の領域です。
4. 値段を見直すときの考え方
売り出してから、問い合わせや見学の数を見ます。反応が少ないときは、値段が合っていない可能性があります。不動産会社から、周りの売り出し物件の動きを聞いてください。見直すときも、相続人全員の了解をとって進めます。
値段・広告・内見のどこで止まっているかの見分け方は、売りに出した空き家に問い合わせが来ないで説明しています。
よくあるご質問
相続税の評価額で売り出せばよいですか。
相続税の評価額は、税を計算するための値段です。売れる値段とは別に考えます。売り出す値段は、査定額や周りの売り出し物件を見て決めます。
査定額が会社によって大きく違います。
会社ごとに、見ている売り出し事例や売り方が違うためです。高い理由と、根拠になった事例を聞いてください。
早く売りたい相続人がいます。
期限がある場合は、その期限を全員で共有します。そのうえで、売り出す値段を話し合います。
出典:国税庁 No.4152 相続税の計算/国税庁 No.4205 相続税の申告と納税/国税庁 No.4604 路線価方式による宅地の評価
相続税の制度は、変わることがあります。この記事は2026年11月時点の国税庁の説明をもとにしています。実際に進めるときは、最新の情報を確かめてください。
具体的な相続税の額は、税理士の先生にご確認ください。
相続の手続き全体のご相談は、まとめる相続でも受け付けています。
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